乙4の物理化学が難しい・文系で不安な人へ。10問中6問を暗記で取る
「物理化学が難しい」「文系だから捨てたい」と感じているなら、まず合格ラインを確認してください。 合格ラインは10問中6問。満点はいりません。 このページで一覧にした論点は、どれも計算ではなく言葉の定義と「どちらが大きいか」で答えられます。
結論
物理化学は4問まで落とせるが、科目ごと捨てると不合格(科目ごとに60%以上が必要)。 先に燃焼・消火の理論を固め、次に物理・化学の定義と大小関係を押さえる。 下の30論点はすべて計算不要。計算はそのあとで十分です。
計算なしで取れる物理化学のひっかけを解く
「燃焼・消火の理論」は無料・登録不要。引火点と発火点、燃焼範囲、消火の方法など、暗記で取れる問題です。
無料・登録不要・すぐ始まる
物理化学の論点一覧(30個・すべて計算不要)
当サイトのドリルで扱う物理化学のひっかけを、3つの分野ごとに並べました。どれも数値の計算はせず、定義の言い換えや大小関係の逆転を見抜けば答えられます。
燃焼・消火の理論(10個)
| 論点 | 押さえること |
|---|---|
| 燃焼の三要素 | 可燃物・酸素供給源・点火源の3つ。1つでも欠けると燃焼は起こらない。 |
| 引火点の定義 | 点火源を近づけたとき引火する最低の液温。燃焼が継続する温度は燃焼点で別物。 |
| 発火点の定義 | 点火源がなくても自ら燃え出す最低温度。一般に同じ物質の引火点より高い。 |
| 燃焼範囲 | 燃焼できる蒸気濃度の範囲。下限が低いほど・範囲が広いほど危険。上限超えは濃すぎて燃えない。 |
| 燃焼の形態 | 可燃性液体は蒸気が燃える蒸発燃焼。木炭は表面燃焼、木材は分解燃焼。 |
| 完全燃焼と不完全燃焼 | 酸素不足の不完全燃焼では有毒な一酸化炭素(CO)が発生する。完全燃焼なら二酸化炭素。 |
| 窒息消火 | 酸素の供給を断って消火する方法。二酸化炭素消火剤や泡で燃焼物を覆うのが代表例。 |
| 除去消火と冷却消火 | 除去=可燃物を取り去る(ガス栓を閉める等)。冷却=注水などで熱を奪う。混同注意。 |
| 抑制(負触媒)消火 | ハロゲン化物などが燃焼の連鎖反応を化学的に断ち切る第4の消火法。窒息や冷却とは別物。 |
| 油火災と注水 | 油は水より軽く水面に浮くため、注水すると燃えたまま燃焼面が広がる。油火災に水は原則NG。 |
物理の基礎(10個)
| 論点 | 押さえること |
|---|---|
| 静電気と湿度 | 湿度が低く乾燥しているほど静電気は蓄積しやすい。加湿は帯電防止に有効。 |
| 静電気と流速 | 配管内の流速が大きいほど摩擦で静電気が発生しやすい。ゆっくり流すのが対策。 |
| 接地(アース)の目的 | 帯電した電気を大地へ逃がして蓄積を防ぐ措置。発生そのものを完全には止められない。 |
| 導電性と帯電 | 電気を通しにくい物質(不導体)ほど電荷が逃げず帯電しやすい。 |
| 熱伝導率と蓄熱 | 熱伝導率が小さい物質は熱が逃げず内部に蓄積しやすく、燃えやすい。「小さいほど危険」。 |
| 熱膨張と空間容積 | 液体は温度が上がると体積が膨張する。容器やタンクは満杯にせず空間を残す。 |
| 状態変化は物理変化 | 融解・蒸発・凝固・昇華などの状態変化は物理変化。物質そのものは変わらない。 |
| 液体の比重と浮沈 | 水に溶けない液体は、比重が1より小さければ水に浮き、1より大きければ沈む。 |
| 蒸気比重と滞留 | 蒸気比重が1より大きい(空気より重い)蒸気は、床面や低所・くぼみに滞留しやすい。 |
| 気体の体積と温度・圧力 | 気体の体積は温度が上がると増え、圧力が上がると減る(ボイル・シャルルの法則)。 |
化学の基礎(10個)
| 論点 | 押さえること |
|---|---|
| 酸化の定義 | 酸化は酸素と化合することだけでなく、水素を失うこと・電子を失うことも含む。 |
| 酸化と還元の同時性 | 還元は酸化の逆(酸素を失う・電子を受け取る)。1つの反応で酸化と還元は必ず同時に起こる。 |
| 酸化剤と還元剤 | 酸化剤は相手を酸化し、自らは還元される。還元剤はその逆。「自分は逆になる」が鍵。 |
| 物理変化と化学変化 | 別の物質に変わるのが化学変化(燃焼・さび)。溶解・蒸発・混合は物理変化。 |
| 中和とpH | 酸と塩基から塩と水ができるのが中和。pH7が中性で、7より小さいほど酸性が強い。 |
| 発熱反応と吸熱反応 | 燃焼は熱と光を出す激しい酸化反応で、発熱反応。周囲から熱を奪うのが吸熱反応。 |
| 同素体 | 同じ元素からなる単体で性質が異なるもの(酸素とオゾンなど)。異性体との混同に注意。 |
| 異性体 | 分子式が同じで構造が異なる化合物どうし。性質は互いに異なる。 |
| 有機化合物の燃焼生成物 | 炭素と水素を含む有機化合物は、完全燃焼すると二酸化炭素と水を生じる。 |
| 有機化合物の一般的性質 | 一般に水に溶けにくく、有機溶媒に溶けやすい。燃えやすいものが多い。 |
登録不要・インストール不要
暗記で取る論点と、計算が絡む論点の切り分け
燃焼・消火の理論を最優先
燃焼の三要素、引火点と発火点、燃焼範囲、消火の4つの方法。性消(危険物の性質・消火)の土台にもなるので、ここを固めると2科目に効きます。
物理・化学は「定義」と「大小関係」
静電気は乾燥・速い流速・不導体でたまりやすい、蒸気比重が1より大きいと低所に滞留する、酸化剤は自らは還元される、など。 「大きいほど」「小さいほど」を逆にする選択肢を見抜けば答えられます。
計算は最後に、取れる範囲で
試験では電卓が使えず、計算問題が何問出るかも公表されていません。上の論点を固めたうえで、残った時間で取り組みます。 電卓や計算問題の考え方は乙4の計算問題は捨てていい?へ。
このテーマのひっかけ
引火点の定義
点火源を近づけたとき引火する最低の液温。燃焼が継続する温度は燃焼点で別物。 → ひっかけを見る
蒸気比重と滞留
蒸気比重が1より大きい(空気より重い)蒸気は、床面や低所・くぼみに滞留しやすい。 → ひっかけを見る
酸化剤と還元剤
酸化剤は相手を酸化し、自らは還元される。還元剤はその逆。「自分は逆になる」が鍵。 → ひっかけを見る
よくある質問
Q. 文系でも乙4の物理化学は大丈夫ですか?
A. 物理化学の合格ラインは10問中6問です。この記事の一覧にある論点は、どれも計算をせずに定義と大小関係で答えられるものです。高校の理科を覚えていなくても、言葉の意味と「どちらが大きいか」を押さえれば答えられる問題から積み上げられます。
Q. 物理化学は捨ててもいいですか?
A. 捨てられません。合格基準は合計点ではなく科目ごとに60%以上なので、物理化学で6問に届かなければ、法令と性消が満点でも不合格です。捨てるとしても「計算が必要な一部の問題」までで、科目ごとは捨てられません。
Q. 物理化学で計算問題は何問出ますか?
A. 消防試験研究センターは、科目ごとの問題数は公表していますが、そのうち計算問題が何問かは公表していません。何問出ても困らないように、まず計算不要の論点を確実に取れる状態にしてから、残りの時間で計算に取り組むのが安全です。
参考:一般財団法人消防試験研究センター「試験科目」「試験の方法」「よくある質問」「合格発表」「試験実施状況」「令和8年度 試験日程」、危険物の規制に関する政令 別表第三、危険物の規制に関する規則 第58条の14(e-Gov法令検索)。2026年10月21日時点の公表内容に基づく。日程・手続きは受験する都道府県の案内で必ず確認してください。 問題数・合格基準は消防試験研究センター「試験科目」「よくある質問」による。論点一覧は当サイトのドリルの収録内容で、本試験の出題範囲や出題頻度を示すものではありません。
無料でひっかけドリルを始める →登録不要・インストール不要