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危険物取扱者の甲種・乙種・丙種の違い|乙4と丙種はどっちを取る?

危険物取扱者の免状は甲種・乙種・丙種の3種類(消防法第13条の2)。 違いは「扱える危険物の範囲」だけではありません。立会いができるか、保安監督者になれるかでも差がつきます。 「乙4と丙種のどちらを取るか」も、この表で判断できます。

結論
甲種=すべての類、乙種=免状に指定された類(乙4は第4類)、丙種=第4類のうちガソリン・灯油・軽油など一部だけ。 無資格者への立会いと危険物保安監督者は甲種・乙種だけで、丙種はできません。 受験資格があるのは甲種だけで、乙種・丙種は誰でも受けられます。
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甲種・乙種・丙種の比較表

甲種乙種丙種
取り扱える危険物すべての類免状に指定された類(乙4なら第4類)ガソリン・灯油・軽油・第3石油類(重油・潤滑油・引火点130℃以上のものに限る)・第4石油類・動植物油類
無資格者への立会いできるできる(指定された類)できない
危険物保安監督者なれる(実務6か月以上)なれる(実務6か月以上)なれない
受験資格あり(学歴・実務・乙種免状など)誰でも受験できる誰でも受験できる
問題数45問(法令15・物化10・性消20)35問(法令15・物化10・性消10)25問(法令10・燃焼消火5・性消10)
出題形式5肢択一5肢択一4肢択一
試験時間2時間30分2時間1時間15分
試験手数料7,200円5,300円4,200円
合格基準科目ごとに60%以上科目ごとに60%以上科目ごとに60%以上
合格率(令和7年度)34.0%乙4 31.9%(乙種計 37.9%)48.0%

令和7年度の受験者数・合格者数:甲種 20,296人・6,900人、 乙4 222,545人・71,059人、 丙種 19,969人・9,593人(一般財団法人消防試験研究センター「試験実施状況 令和7年度(令和7年4月〜令和8年3月)」(2026年10月21日確認))。

乙4と丙種の違いは「範囲」と「立会い」

丙種で取り扱えるのは、ガソリン・灯油・軽油・第3石油類(重油・潤滑油・引火点130℃以上のものに限る)・第4石油類・動植物油類です(危険物の規制に関する規則第49条)。 第4類でも特殊引火物・アルコール類や、ガソリン以外の第1石油類などは丙種の範囲外です。

さらに消防法第13条第3項は、危険物取扱者以外の人が製造所等で危険物を取り扱うには「甲種危険物取扱者又は乙種危険物取扱者」の立会いが必要と定めています。 丙種は立会いができないため、資格のない人の作業に立ち会う立場なら乙4以上が必要です。 危険物保安監督者も「甲種又は乙種」で実務経験6か月以上の人から選ぶと定められていて(消防法第13条第1項)、丙種はなれません。

甲種の受験資格

甲種を受けるには、次のいずれかにあてはまる必要があります(消防法第13条の3第4項、危険物の規制に関する規則第53条の3)。

大学等で化学に関する学科・課程を卒業
大学・短大・高専・一定の専修学校などが対象です。
化学に関する授業科目を15単位以上修得
卒業していなくても、修得単位で認められます。
乙種免状の交付後、実務経験2年以上
実務経験は製造所等におけるものに限られます(危険物の規制に関する規則第48条の2)。
乙種免状を4種類以上
「第1類又は第6類」「第2類又は第4類」「第3類」「第5類」の4種類以上の組み合わせです。
化学に関する事項を専攻した修士・博士
外国で授与された相当の学位も含みます。

試験に出るひっかけ

保安監督者の資格要件
甲種・乙種+実務経験6か月以上。丙種は不可、移動タンク貯蔵所は選任不要。 → ひっかけを見る
免状の交付者と効力範囲
免状は都道府県知事が交付し、全国で有効。市町村長等ではない。 → ひっかけを見る
特殊引火物の定義
発火点100度以下「又は」引火点-20度以下で沸点40度以下。「かつ/又は」のすり替え注意。 → ひっかけを見る

よくある質問

Q. 乙4と丙種、どちらを受ければいいですか?
A. 丙種で取り扱えるのはガソリン・灯油・軽油・第3石油類(重油・潤滑油・引火点130℃以上のものに限る)・第4石油類・動植物油類に限られ、無資格者の取扱いへの立会いもできず、危険物保安監督者にもなれません(消防法第13条、危険物の規制に関する規則第49条)。これらが必要なら乙4です。問題数は丙種25問・乙種35問で、令和7年度の合格率は丙種48.0%、乙431.9%でした。
Q. 甲種はいきなり受けられますか?
A. 甲種には受験資格があります。大学等で化学に関する学科を卒業した人、化学に関する授業科目を15単位以上修得した人、乙種免状の交付後に2年以上の実務経験がある人、所定の組み合わせで4種類以上の乙種免状を持つ人、化学を専攻した修士・博士などです。乙種と丙種は誰でも受験できます。
Q. 合格率が高い丙種のほうが簡単なのですか?
A. 合格率は受験者の層にも左右されるので、合格率だけで問題の難しさは比べられません。確かに言えるのは、丙種は問題数が25問(四肢択一)で、乙種の35問(五肢択一)より少ないことです。どの種類も科目ごとに60%以上で合格です。

参考:一般財団法人消防試験研究センター「試験科目」「試験の方法」「よくある質問」「合格発表」「試験実施状況」「令和8年度 試験日程」、危険物の規制に関する政令 別表第三、危険物の規制に関する規則 第58条の14(e-Gov法令検索)。2026年10月21日時点の公表内容に基づく。日程・手続きは受験する都道府県の案内で必ず確認してください。 免状の種類と取り扱える危険物は消防法第13条の2・危険物の規制に関する規則第49条、立会いと危険物保安監督者は消防法第13条、 甲種の受験資格は消防法第13条の3第4項・危険物の規制に関する規則第53条の3(e-Gov法令検索)、問題数・試験時間・出題形式・手数料は消防試験研究センター「試験科目及び問題数」「試験の方法」「受験資格」、 合格率は一般財団法人消防試験研究センター「試験実施状況 令和7年度(令和7年4月〜令和8年3月)」(2026年10月21日確認)による。

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