アセトンの性質。水溶性の第一石油類なので指定数量は400L
アセトンは消防法の第一石油類の定義に名前が挙がる物質です。ガソリンと同じ第一石油類ですが水に溶ける(水溶性)ため、指定数量は400L、泡で消すなら耐アルコール泡。この2つが試験の中心です。
結論:アセトンの性質一覧
| 品名 | 第一石油類(水溶性) |
|---|---|
| 水に | 溶ける(水溶性) |
| 指定数量 | 400L |
| 引火点 | -20℃ |
| 発火点 | 465℃ |
| 沸点 | 約56℃ |
| 液比重(水=1) | 0.79 |
| 蒸気比重(空気=1) | 2 |
| 燃焼範囲 | 2.2〜13vol% |
無色(刺激臭)。水と任意に混和する水溶性の第一石油類で指定数量400L。 沸点が低く揮発性が非常に高い。泡消火は耐アルコール泡。
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試験で問われるアセトンの性質
第一石油類・水溶性 → 指定数量400L
第一石油類の定義は「アセトン、ガソリンその他一気圧において引火点が二一度未満のもの」(消防法 別表第一 備考十二)。指定数量は非水溶性200L、水溶性400Lで、 アセトンは水溶性側です。
水と任意に混ざる → 耐アルコール泡
水と任意に混和(水溶性)→ 泡消火は耐アルコール泡。名前は「耐アルコール」でも、アルコール類以外の水溶性液体にも使います。
沸点が低く揮発しやすい
沸点56℃と低く揮発性が非常に高い。除光液等に使われる身近な溶剤で、身近にある危険物の例としても出ます。
ガソリン・トルエン・酢酸エチル・メタノールとの比較
水溶性かどうかで指定数量と泡の種類が変わります。
| 項目 | アセトン | ガソリン | トルエン | 酢酸エチル | メタノール |
|---|---|---|---|---|---|
| 品名 | 第一石油類(水溶性) | 第一石油類(非水溶性) | 第一石油類(非水溶性) | 第一石油類(非水溶性) | アルコール類 |
| 水に | 溶ける(水溶性) | 溶けない(非水溶性) | 溶けない(非水溶性) | わずかに溶ける | 溶ける(水溶性) |
| 指定数量 | 400L | 200L | 200L | 200L | 400L |
| 引火点 | -20℃ | -40℃以下 | 4℃ | -4℃ | 11℃ |
| 沸点 | 約56℃ | 40〜220℃ | 約111℃ | 約77℃ | 約64℃ |
| 泡消火 | 耐アルコール泡 | 普通の泡 | 普通の泡 | — | 耐アルコール泡 |
酢酸エチルは水にわずかに溶けるが消防法上は非水溶性区分(指定数量200L)です。メタノールはアルコール類で、水溶性・非水溶性の区分がなく400Lです。アルコール類はアルコール類の覚え方、指定数量の一覧は指定数量の覚え方にあります。
貯蔵・取扱い・消火
| 貯蔵 | 揮発しやすいので容器は密栓し、火気・直射日光を避けて冷暗所に |
|---|---|
| 取扱い | 蒸気は空気より重く低所に滞留するので換気する。火気を近づけない |
| 消火 | 水溶性のため普通の泡は溶けて壊れる。泡は耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)を使い、窒息消火する。水(棒状・霧状)は使わない |
耐アルコール泡が必要な物質の一覧は消火の覚え方にまとめています。
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アセトンのひっかけ・○×問題
アセトンはガソリンと同じ第一石油類なので指定数量も200L → ×
水溶性なので400L → アセトンの指定数量(水溶性)のひっかけ
アセトンは非水溶性なので一般の泡で消火できる → ×
水と任意に混和する。耐アルコール泡を使う → アセトンは水溶性の第一石油類のひっかけ
水溶性液体の火災には耐アルコール泡 → ○
普通の泡は溶けて壊れる → 水溶性液体には耐アルコール泡のひっかけ
酢酸エチルは水にわずかに溶けるので水溶性扱い → ×
消防法上は非水溶性区分 → 酢酸エチルの性状のひっかけ
○か×か:アセトンはガソリンと同じ第一石油類なので、指定数量も同じ200リットルである。
答えと解説を見る →
○か×か:アセトンは第一石油類の水溶性液体に該当し、指定数量は非水溶性液体の2倍の400リットルである。
答えと解説を見る →
○か×か:アセトンは水と任意の割合で混ざり合うため、火災の際は耐アルコール泡による消火が有効である。
答えと解説を見る →
○か×か:アセトンは水に溶けない非水溶性の液体なので、火災の際は一般の泡消火剤で問題なく消火できる。
答えと解説を見る →
よくある質問
Q. アセトンの指定数量はなぜ400Lなのですか?
A. アセトンは第一石油類のうち水溶性の液体だからです。危険物の規制に関する政令 別表第三で、第一石油類は非水溶性200L・水溶性400Lと定められています。ガソリンと同じ第一石油類でも、数量は2倍になります。
Q. アセトンの火災にはなぜ耐アルコール泡を使うのですか?
A. アセトンは水と任意に混ざるため、普通の泡は溶けて壊れてしまい液面を覆えないからです。水溶性の液体に使える耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)を使います。
Q. アセトンの引火点と沸点は?
A. 引火点は-20℃、沸点は約56℃です。沸点56℃と低く揮発性が非常に高いので、容器は密栓して蒸気を逃がさないようにします。
出典:物性値は国際化学物質安全性カード(ICSC)、厚生労働省 職場のあんぜんサイト モデルSDS、メーカー・石油元売りSDS等を2ソース以上で照合した値( 乙4の学習で一般的な値を採用)。「資料により差」は資料間の食い違いが大きく数値を載せていない項目です。品名の定義は消防法 別表第一 備考、指定数量は危険物の規制に関する政令 別表第三(e-Gov法令検索)。
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