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乙4のガソリンの性質。灯油・軽油と並べて「数字の向き」で覚える

ガソリンは第4類の中でも、引火点・発火点・燃焼範囲・比重・蒸気比重・色・静電気と、問われる性質の種類が多い物質です。 1つずつ覚えるより、灯油・軽油と横に並べて「どちらが高いか」で覚えると、数字の入れ替えに気づけます。

結論
ガソリンは第一石油類・非水溶性(指定数量200L)。 引火点-40℃以下、発火点約300℃(灯油・軽油より高い)、 燃焼範囲1.4〜7.6vol%。液比重0.65〜0.75で水より軽いが、蒸気比重3〜4で蒸気は空気より重い。電気の不導体で静電気を発生しやすく、本来は無色だが自動車用はオレンジ系に着色されている。
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ガソリン・灯油・軽油の比較表

項目ガソリン灯油軽油
品名第一石油類第二石油類第二石油類
指定数量200L1,000L1,000L
引火点-40℃以下40℃以上45℃以上
発火点約300℃約220℃約220℃
沸点40〜220℃145〜270℃170〜370℃
燃焼範囲1.4〜7.6vol%1.1〜6vol%1〜6vol%
液比重(水=1)0.65〜0.750.80.85
蒸気比重(空気=1)3〜44.54.5
色無色(自動車用はオレンジ系に着色)無色〜淡黄色淡黄色〜淡褐色

出典:物性値は各物質の安全データシート(石油元売りSDS、厚生労働省 職場のあんぜんサイト モデルSDS、国際化学物質安全性カード(ICSC)等)を2ソース以上で照合し、乙4の学習で一般的な値を採用(2026-07-05照合)。ガソリン・灯油・軽油は混合物なので沸点は幅で示しています。指定数量は危険物の規制に関する政令 別表第三。

覚え方:ガソリンだけ向きが変わる3つのポイント

引火点は「いちばん低い」、発火点は「いちばん高い」
引火点はガソリン-40℃以下<灯油40℃以上<軽油45℃以上。 ところが発火点はガソリン約300℃、灯油・軽油約220℃で逆転します。 品名の境目でいえば、ガソリンは第一石油類(引火点21℃未満)、灯油・軽油は第二石油類(21℃以上70℃未満)です。
燃焼範囲は「下限が低い・幅は狭い」
ガソリンの燃焼範囲は1.4〜7.6vol%。下限が低いので、薄い蒸気でも燃えます。 上限を超えると濃すぎて燃えないため、「濃いほど燃えやすい」ではありません。
液は水より軽く、蒸気は空気より重い
液比重0.65〜0.75(水=1)で水に浮き、蒸気比重3〜4(空気=1)で床やくぼみに滞留します。 「軽い・重い」の基準が水と空気で違う点を取り違えないようにします。

静電気・色・混合の注意

静電気:静電気を発生しやすい。注入するときは流速を抑え、接地(アース)します。対策の考え方は静電気対策の覚え方にまとめています。

色:無色(自動車用はオレンジ系に着色)。「ガソリンは無色のまま販売されている」は×です。

灯油・軽油との混合:ガソリンと混合すると引火点が下がり危険(混合厳禁)。灯油や軽油の容器にガソリンを入れない理由もここにあります。

引火点の一覧(特殊引火物〜動植物油類)は引火点の覚え方、 第4類に共通する性質と例外は第4類の性質の覚え方、 ガソリン火災に使える消火剤は消火の覚え方で扱っています。

ひっかけの型

ガソリンは引火点が低いので、発火点も灯油より低い → ×
発火点はガソリン約300℃、灯油約220℃で逆転 → ガソリンの発火点のひっかけ
ガソリンの蒸気は空気より軽く、天井付近にたまる → ×
蒸気比重3〜4で空気より重く、低所に滞留 → ガソリン蒸気の重さのひっかけ
ガソリンの蒸気は濃いほど燃えやすい → ×
上限7.6vol%を超えると濃すぎて燃えない → ガソリンの燃焼範囲のひっかけ
自動車用ガソリンは無色透明で販売されている → ×
本来は無色だが、自動車用はオレンジ系に着色 → ガソリンの色のひっかけ

法令側では、ガソリンの指定数量200Lを水溶性側の数字と入れ替える誤り(ガソリンの指定数量のひっかけ)や、灯油にガソリンが少し混ざっても危険は変わらないとする誤り(ガソリンとの混合厳禁のひっかけ)もあります。

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よくある質問

Q. ガソリンの引火点と発火点はいくつですか?
A. 引火点は-40℃以下、発火点は約300℃です。引火点は灯油(40℃以上)・軽油(45℃以上)より低いのに、発火点は灯油・軽油(約220℃)より高くなります。「引火点が低いから発火点も低い」は×です。
Q. ガソリンの蒸気は空気より重いですか?
A. 重いです。蒸気比重は3〜4(空気=1)で、低い所に滞留します。液体の比重は0.65〜0.75で水より軽いので、「液は水より軽く、蒸気は空気より重い」と分けて覚えます。
Q. ガソリンの燃焼範囲はどのくらいですか?
A. 1.4〜7.6vol%です。下限が1.4vol%と低いので、空気中の蒸気がわずかでも燃えます。上限の7.6vol%を超えた濃すぎる蒸気は燃えません。

参考:石油元売り各社のSDS、厚生労働省 職場のあんぜんサイト(モデルSDS)、国際化学物質安全性カード(ICSC)、消防法 別表第一 備考(e-Gov法令検索)、危険物の規制に関する政令 別表第三。数値は乙4の学習で一般的に用いられる値で、製品や資料によって幅があります。

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