丙種の勉強法:出題範囲を乙4の内容から絞り込む
丙種の勉強でまずやるのは、範囲を条文で確定することです。試験科目は危険物の規制に関する規則第55条第3項、 性消で問われる危険物は同規則第49条で決まっていて、どちらも乙4の範囲の中に重なる部分があります。 重なる部分だけを拾えば、勉強する範囲をはっきり絞れます。
結論
①性消の対象はガソリン・灯油・軽油・第3石油類(重油・潤滑油・引火点130℃以上のものに限る)・第4石油類・動植物油類だけ。②2科目目は燃焼及び消火(5問)で、物理学・化学はない。 ③乙4の内容のうち燃焼・消火、ガソリン・灯油・軽油・重油、第4類の共通性状、法令が丙種と重なる。 ④合格は科目ごとに60%以上なので、燃焼及び消火の3問を落とさないことが最優先です。
丙種の範囲のひっかけを○×で解く
丙種モードで開きます。丙種の範囲に入るひっかけだけを出題し、丙種と同じ25問構成(法令10・燃焼消火5・性消10)の本番形式模試もあります。各科目の入口エリアは無料・登録不要。
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手順1:範囲を条文で確定する
丙種の性消の科目は「丙種危険物取扱者の取り扱うことができる危険物」の性質と火災予防・消火の方法です(同規則第55条第3項)。 その危険物は同規則第49条で、ガソリン、灯油、軽油、第3石油類(重油・潤滑油・引火点130度以上のもの)、第4石油類、動植物油類と決まっています。 品目ごとの扱える・扱えないの一覧は丙種とはにまとめています。
手順2:乙4の内容との重なりを確認する
丙種の3科目を、乙種の試験科目(同規則第55条第2項)と並べると次のようになります。
危険物に関する法令(10問)
乙4で重なる内容:乙4の法令の科目
このドリルのエリア:指定数量・危険物の基本・手続き・免状・講習・施設・基準・運搬
燃焼及び消火に関する基礎知識(5問)
乙4で重なる内容:物化のうち「燃焼及び消火に関する基礎的な理論」
このドリルのエリア:燃焼・消火の理論
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問)
乙4で重なる内容:性消のうち、ガソリン・灯油・軽油・重油・第4石油類・動植物油類と第4類の共通性状
このドリルのエリア:ガソリン・灯油・軽油・重油・第4類の共通性状
乙4の「基礎的な物理学及び基礎的な化学」のうち、物理学と化学(このドリルでは「物理の基礎」「化学の基礎」)は丙種の試験科目にありません。 性消でも、特殊引火物・アルコール類・ガソリン以外の第1石油類・灯油と軽油以外の第2石油類(このドリルの「特殊引火物・アルコール類ほか」の大部分)は丙種の範囲外です。 法令は科目名が乙種と同じなので、乙4の法令の基本(指定数量・許可と届出・免状・保安講習など)がそのまま土台になります。
ガソリン・灯油・軽油・重油のひっかけを解く →登録不要・インストール不要
手順3:品目ごとの性質をひっかけで覚える
性消は10問中6問が合格ライン。丙種の品目について、このドリルには次のひっかけがあります(全14個。 ほかに燃焼・消火のエリアに10個)。引火点・発火点の数字や「混ぜると危険」といった論点は、丙種でも同じ物質の性質です。
ガソリンの引火点
-40℃以下。冬の屋外でも常に引火の危険。灯油の40℃と入れ替えるひっかけが定番。 → ひっかけを見る
ガソリンの発火点
約300℃で灯油・軽油(約220℃)より高い。「引火点が低いから発火点も低い」は✕。 → ひっかけを見る
ガソリンの燃焼範囲
約1.4〜7.6vol%。下限が低く薄い蒸気でも燃える。上限を超えた濃い蒸気は燃えない。 → ひっかけを見る
ガソリンの色
本来は無色だが、自動車用ガソリンはオレンジ系に着色されている。「無色のまま販売」は✕。 → ひっかけを見る
ガソリンと静電気
電気の不導体で静電気が蓄積しやすい。注入時は流速を抑え、接地(アース)する。 → ひっかけを見る
ガソリン蒸気の重さ
蒸気比重3〜4で空気より重く、低所に滞留する。「軽くて天井に溜まる」は✕。 → ひっかけを見る
灯油・軽油の引火点
灯油40℃以上・軽油45℃以上で常温より高い。2つの数値の入れ替えとガソリンとの混同が定番。 → ひっかけを見る
霧状・染み込みの危険
灯油・軽油は霧状や布に染み込んだ状態なら引火点以下でも引火の危険。「常温なら絶対安全」の断定は✕。 → ひっかけを見る
ガソリンとの混合厳禁
灯油・軽油にガソリンが混入すると引火点が下がり危険。少量の混入でも危険性は大きく変わる。 → ひっかけを見る
重油の比重
比重0.9〜1.0で水よりやや軽い。名前につられて「水より重い」と答えさせるのが定番ひっかけ。 → ひっかけを見る
重油の引火点とJIS区分
1種(A重油)・2種(B重油)は60℃以上、3種(C重油)は70℃以上。常温よりはるかに高い。 → ひっかけを見る
重油の燃焼の危険
硫黄を含み、燃えると有毒な二酸化硫黄(亜硫酸ガス)を発生。いったん燃えると液温が高く消火困難。 → ひっかけを見る
第四石油類は燃えると消火困難
ギヤー油・シリンダー油は高粘度で引火しにくいが、燃えると液温が上がり消火困難。霧状では引火点以下でも危険。 → ひっかけを見る
乾性油の自然発火
アマニ油などヨウ素価が大きい乾性油ほど酸化されやすく、ぼろ布に染み込むと自然発火のおそれ。 → ひっかけを見る
物質ごとの詳しい解説はガソリンの性質・灯油の性質・軽油の性質・重油の性質・動植物油類とヨウ素価にあります。
手順4:燃焼及び消火は5問を落とさない
燃焼及び消火は5問しかないため、3問を取れないと他の科目が満点でも不合格です(科目ごとに60%以上。 同規則第55条の2)。燃焼の三要素、引火点と発火点の違い、燃焼範囲、窒息・冷却・除去・抑制の消火の区別は、ひっかけの型が決まっている論点です。 考え方は燃焼範囲の覚え方と燃焼の三要素と消火の覚え方で解説しています。
○か×か:燃焼の三要素とは、可燃物、酸素供給源、窒素の3つである。
答えと解説を見る →
○か×か:二酸化炭素消火剤による消火は、主として燃焼物の温度を下げる冷却効果によるものである。
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○か×か:引火点は軽油が40℃以上、灯油が45℃以上である。
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○か×か:灯油や軽油にガソリンが混入すると引火点が下がり、火災の危険性が大きくなる。
答えと解説を見る →
丙種の科目と時間
問題数は計25問(法令10・燃焼及び消火5・性消10)で、4肢択一です。試験時間・消防団員の免除は丙種の試験科目・問題数・試験時間へ。
よくある質問
Q. 丙種の勉強に乙4の参考書や問題集は使えますか?
A. 重なる部分は使えます。丙種の試験科目のうち「燃焼及び消火に関する基礎知識」は乙種の物化の一部(燃焼及び消火に関する基礎的な理論)と同じ分野で、性消の対象(ガソリン・灯油・軽油・第3石油類(重油・潤滑油・引火点130℃以上のものに限る)・第4石油類・動植物油類)はすべて乙4の第4類に含まれます。乙4の物理学・化学や、特殊引火物・アルコール類などは丙種の範囲外です。
Q. 丙種の勉強時間はどれくらいですか?
A. 勉強時間を示す公的なデータはないため、この記事では時間の目安を出していません。範囲が条文で決まっているので、時間で区切るより「各科目で60%を割らない状態」をゴールにして、○×で間違えた論点だけを繰り返すのが確実です。
Q. 丙種で物理や化学の計算は勉強しなくていいですか?
A. 丙種の試験科目に物理学・化学はありません(危険物の規制に関する規則第55条第3項)。2科目目は「燃焼及び消火に関する基礎知識」(5問)で、燃焼の三要素・引火点と発火点・燃焼範囲・消火の方法などが中心です。
消防法(第13条・第13条の2・第13条の3・第16条の2・別表第一)、危険物の規制に関する政令(第31条の2・別表第三)、危険物の規制に関する規則(第48条の2・第49条・第53条の3・第55条・第55条の2・第57条・第58条の14)はe-Gov法令検索で本文を確認。試験の科目・問題数・時間・手数料・受験資格・FAQは一般財団法人消防試験研究センターの公表内容による(いずれも2026年10月22日確認)。
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