乙3(第3類 自然発火性・禁水性物質)の試験:合格率と科目免除
乙3は第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)を扱うための乙種の免状です。令和7年度の合格率は65.1%。 乙4の免状があれば性消10問・35分で受けられます。 第3類は固体と液体の両方を含む類で(消防法別表第一 備考八)、空気中で発火する危険性と、水と接触して発火・可燃性ガスを発生する危険性で定義されます。
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乙3の試験の形式と科目免除
乙種はどの類も同じ形式で、免除がなければ35問(法令15・物化10・性消10)・5肢択一・2時間、試験手数料は5,300円です。 乙種の免状を1つでも持っていれば、法令と物化が免除されます。
| 受け方 | 出題と試験時間 |
|---|---|
| 免除なし | 法令 15問 物化 10問 性消 10問 計35問・2時間 |
| 乙種免状で免除 | 法令 全部免除 物化 全部免除 性消 10問 計10問・35分 |
出典:一般財団法人消防試験研究センター「試験科目及び問題数」「よくある質問(危険物取扱者試験)」(2026年10月21日確認)。免除の条件は「合格」ではなく免状の交付を受けていること。詳しくは乙種の科目免除で解説しています。
乙3の合格率(乙4との比較)
| 年度 | 乙3 受験者 | 乙3 合格率 | 乙4 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和5年度 | 10,763人 | 69.2% | 32.0% |
| 令和6年度 | 10,896人 | 66.3% | 31.7% |
| 令和7年度 | 10,275人 | 65.1% | 31.9% |
令和7年度の乙3は受験者10,275人・合格者6,694人で、合格率は65.1%でした。 乙4(31.9%)より高い数字ですが、消防試験研究センターは類ごとの合格率の差の理由を公表していません。 制度として確かなのは、乙種免状を持つ人は乙3を性消10問だけで受けられることです。 乙4の合格率については乙4の合格率、全種類の一覧は危険物取扱者試験の全種類ガイドにまとめています。
出典:一般財団法人消防試験研究センター「試験実施状況 令和7年度(令和7年4月〜令和8年3月)」(2026年10月22日確認)、一般財団法人消防試験研究センター「試験実施状況」令和7年度・令和6年度(年度累計。2026年10月22日確認)。
第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)とは
消防法別表第一で、第3類の性質は「自然発火性物質及び禁水性物質」です。空気中で自然発火する、または水と接触して発火もしくは可燃性ガスを発生する固体・液体。品名は次のとおりです(このほか政令で定めるもの、これらを含有するものも第3類)。
- カリウム
- ナトリウム
- アルキルアルミニウム
- アルキルリチウム
- 黄りん
- アルカリ金属(カリウム・ナトリウムを除く)及びアルカリ土類金属
- 有機金属化合物(アルキルアルミニウム・アルキルリチウムを除く)
- 金属の水素化物
- 金属のりん化物
- カルシウム又はアルミニウムの炭化物
第1類〜第6類の違いを1つの表で見るなら危険物の第1類〜第6類の違いへ。
第3類の指定数量
| 品名・性質の区分 | 指定数量 |
|---|---|
| カリウム・ナトリウム・アルキルアルミニウム・アルキルリチウム | 10kg |
| 第一種自然発火性物質及び禁水性物質 | 10kg |
| 黄りん | 20kg |
| 第二種自然発火性物質及び禁水性物質 | 50kg |
| 第三種自然発火性物質及び禁水性物質 | 300kg |
出典:危険物の規制に関する政令 別表第三(e-Gov法令検索で本文を確認)。第1類〜第3類・第5類の「第一種」「第二種」などの区分は、同表の備考に定める試験の結果で決まります。 液体の第4類だけが「リットル」、他の類は「キログラム」です(第4類は乙4の指定数量の覚え方)。
「みなし」で第3類になる5つの品名
第3類の多くの品名は、政令で定める試験(空気中での発火・水との反応)の結果で第3類かどうかと区分(第一種〜第三種)が決まります。 一方、カリウム・ナトリウム・アルキルアルミニウム・アルキルリチウム・黄りんの5つは、試験をしなくても第3類の性状を示すものとみなされます(消防法別表第一 備考九)。 このうち黄りんだけ指定数量が20kgで、残りの4つは10kgです(危険物の規制に関する政令 別表第三)。
甲種の受験資格での乙3の位置づけ
乙種免状4種類で甲種の受験資格を得るルートでは、第3類と第5類は他の類で代えられません。乙4を持っている人なら、乙3・乙5に加えて乙1か乙6のどちらかが必要です (甲種の受験資格・乙種全類を取る順番と費用)。
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乙4の試験でも出る第3類の知識
乙4の法令・性消でも、他の類との区別が出題されます。○×で確かめられます。
よくある質問
消防法(第13条・第13条の2・第13条の3・第16条の2・別表第一)、危険物の規制に関する政令(第31条の2・別表第三)、危険物の規制に関する規則(第48条の2・第49条・第53条の3・第55条・第55条の2・第57条・第58条の14)はe-Gov法令検索で本文を確認。試験の科目・問題数・時間・手数料・受験資格・FAQは一般財団法人消防試験研究センターの公表内容による(いずれも2026年10月22日確認)。
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