乙4の保安距離の覚え方。10・30・50と、必要な5施設
保安距離と保有空地は、法令の中でも数字がそのまま問われる単元です。 ひっかけは数字の入れ替えと対象施設の取り違えの2パターン。 数字を並び順ごと覚え、対象施設を5つに絞って覚えれば、どちらも切れます。
結論
保安距離は住居10m/学校・病院30m/重要文化財50m(高圧ガス施設は20m)。 必要なのは製造所・屋内貯蔵所・屋外タンク貯蔵所・屋外貯蔵所・一般取扱所の5施設だけ。 保有空地は指定数量の倍数10以下で3m、10を超えると5m。
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保安距離の一覧
| 保安距離をとる相手 | 距離 |
|---|---|
| 住居(同一敷地内のものを除く) | 10m以上 |
| 学校・病院・劇場など多数の人を収容する施設 | 30m以上 |
| 重要文化財等の建造物 | 50m以上 |
| 高圧ガス施設等 | 20m以上 |
| 特別高圧架空電線 | 水平距離3m以上/5m以上(使用電圧の区分による) |
出典:危政令第9条第1項第1号(第10条・第11条・第16条・第19条で準用)、危規則第12条第2項(e-Gov法令検索で条文を確認)。
覚え方:10→30→50は20ずつ増える
守る相手が「大事」なほど遠く
住居10m → 多数の人が集まる学校・病院30m → 一度失うと取り戻せない重要文化財50m。20mずつ増える並びで、文化財が最長です。
高圧ガスは間の20m
高圧ガス施設等は住居10mと学校・病院30mの間の20m。特別高圧架空電線だけは「水平距離」で、3mか5mと短い。
対象施設は5つだけ。「タンク」の付く貯蔵所は屋外タンクのみ
製造所・屋内貯蔵所・屋外タンク貯蔵所・屋外貯蔵所・一般取扱所。名前に「タンク」が付いても、屋内タンク・地下タンク・移動タンクの貯蔵所は対象外。給油取扱所も対象外です。
保有空地の幅
保有空地は、危険物を扱う建築物等の周囲に確保する空き地です。幅は扱う量(指定数量の倍数)で決まります。
| 指定数量の倍数 | 空地の幅 |
|---|---|
| 10以下 | 3m以上 |
| 10を超える | 5m以上 |
保有空地が必要なのは、保安距離と同じ5施設に加え、屋外に設ける簡易タンク貯蔵所(周囲1m以上)などです。 給油取扱所に必要なのは保有空地ではなく「給油空地」なので、混同させる選択肢に注意してください。
出典:危政令第9条第1項第2号ほか各施設条項(e-Gov法令検索で条文を確認)。
ひっかけの型
住居の保安距離は30m以上 → ×
住居は10m、30mは学校・病院 → 住居の保安距離のひっかけ
重要文化財の保安距離は30m以上 → ×
重要文化財等は最長の50m → 重要文化財の保安距離のひっかけ
給油取扱所にも保安距離が必要 → ×
必要なのは5施設だけ → 保安距離が必要な施設のひっかけ
倍数10の製造所の保有空地は5m以上 → ×
10「以下」は3m → 保有空地の幅のひっかけ
指定数量の倍数の出し方は指定数量の覚え方で解説しています。
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よくある質問
Q. 保安距離が必要な施設はどれですか?
A. 製造所・屋内貯蔵所・屋外タンク貯蔵所・屋外貯蔵所・一般取扱所の5つです。給油取扱所・屋内タンク貯蔵所・地下タンク貯蔵所・移動タンク貯蔵所には保安距離の定めがありません。
Q. 同じ敷地内にある住居にも保安距離は必要ですか?
A. 必要ありません。住居の10m以上は「同一敷地内のものを除く」とされています。同じ敷地内の住居にも必要、とする選択肢は×です。
Q. 保有空地の幅は指定数量の倍数がちょうど10のときは何mですか?
A. 3m以上です。区分は「倍数10以下=3m」「10を超える=5m」なので、ちょうど10は3mの側に入ります。「10未満/10以上」と境目をずらした選択肢に注意してください。
出典:保安距離=危政令第9条第1項第1号(第10条・第11条・第16条・第19条で準用)、危規則第12条第2項。保有空地=危政令第9条第1項第2号ほか各施設条項。いずれも e-Gov法令検索で条文を確認(2026-07-05照合)。
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