危険物取扱者 甲種の難易度と合格率:出題数と乙種との違い
甲種は、すべての類の危険物を取り扱い、立会いもできる最上位の免状です。 試験は45問・2時間30分、令和7年度の合格率は34.0%。 乙種との違いは、問題数だけでなく科目の中身と受験資格にあります。
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甲種の合格率の推移
| 年度 | 甲種 受験者 | 甲種 合格者 | 甲種 合格率 | 乙4 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和5年度 | 20,963人 | 6,652人 | 31.7% | 32.0% |
| 令和6年度 | 21,257人 | 7,484人 | 35.2% | 31.7% |
| 令和7年度 | 20,296人 | 6,900人 | 34.0% | 31.9% |
出典:一般財団法人消防試験研究センター「試験実施状況 令和7年度(令和7年4月〜令和8年3月)」(2026年10月22日確認)、一般財団法人消防試験研究センター「試験実施状況」令和7年度・令和6年度(年度累計。2026年10月22日確認)。
甲種は受験資格のある人だけが受ける試験なので、誰でも受けられる乙4とは受験者の層が違います。合格率が近い数字でも、同じ難しさとは言えません。 全種類の合格率は危険物取扱者試験の全種類ガイドで一覧にしています。
甲種と乙種の科目の違い
危険物の規制に関する規則第55条第1項(甲種)と第2項(乙種)の試験科目を並べると、名前と範囲が違います。
| 甲種 | 乙種 |
|---|---|
| 危険物に関する法令(15問・9問以上で合格) | 危険物に関する法令(15問) |
| 物理学及び化学(10問・6問以上で合格) 保安に必要な物理学/保安に必要な化学/燃焼及び消火に関する理論 | 基礎的な物理学及び基礎的な化学(10問) 保安に必要な基礎的な物理学/保安に必要な基礎的な化学/燃焼及び消火に関する基礎的な理論 |
| 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(20問・12問以上で合格) すべての種類の危険物の性質に関する概論/類ごとに共通する特性・火災予防・消火の方法/品名ごとの一般性質・火災予防・消火の方法 | 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問) すべての種類の危険物の性質に関する基礎的な概論/受験に係る類の危険物に共通する特性・火災予防・消火の方法/受験に係る類の危険物の品名ごとの一般性質・火災予防・消火の方法 |
性消は、乙種が「受験に係る類」だけを対象にするのに対し、甲種はすべての種類の危険物が対象で、問題数も20問と乙種の10問の倍です。物化は乙種の「基礎的な物理学及び基礎的な化学」に対し、甲種は「物理学及び化学」で、条文上「基礎的な」が付いていません。 法令は科目名・問題数(15問)とも乙種と同じです。
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甲種には科目免除がない
乙種なら、乙種免状を持つ人は法令と物化が免除され性消10問だけで受けられます。しかし甲種には科目免除がなく(消防試験研究センター「よくある質問」)、 乙種免状を何類持っていても45問すべてを受けます。試験開始から35分間は途中退室できないのは乙種・丙種と同じです。
受験資格は5つのルート
甲種だけは受験資格が必要です(消防法第13条の3第4項、危険物の規制に関する規則第53条の3)。化学系の学科の卒業、化学の授業科目15単位以上、 乙種免状の交付後に実務2年以上、乙種免状4種類以上(第1類又は第6類・第2類又は第4類・第3類・第5類)、化学を専攻した修士・博士のいずれかです。 証明書類と組合せの注意は甲種の受験資格、乙種を揃えるルートの費用は乙種全類を取る順番と費用で解説しています。
乙4の法令で出る「甲種」の論点
甲種・乙種・丙種の権限の違いは、乙4の法令でも出題されます。
よくある質問
消防法(第13条・第13条の2・第13条の3・第16条の2・別表第一)、危険物の規制に関する政令(第31条の2・別表第三)、危険物の規制に関する規則(第48条の2・第49条・第53条の3・第55条・第55条の2・第57条・第58条の14)はe-Gov法令検索で本文を確認。試験の科目・問題数・時間・手数料・受験資格・FAQは一般財団法人消防試験研究センターの公表内容による(いずれも2026年10月22日確認)。
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