酢酸の性質。水溶性の第二石油類で、水より重く腐食性がある
酢酸は第二石油類(水溶性)で、指定数量は2,000Lです。水より重い・強い腐食性・冬に凝固(氷酢酸)と、第4類の「ふつう」から外れる性質が多く、例外問題によく使われます。
結論:酢酸の性質一覧
| 品名 | 第二石油類(水溶性) |
|---|---|
| 水に | 溶ける(水溶性) |
| 指定数量 | 2,000L |
| 引火点 | 39℃ |
| 発火点 | 資料により差 |
| 沸点 | 約118℃ |
| 液比重(水=1) | 1.05 |
| 蒸気比重(空気=1) | 2.1 |
| 燃焼範囲 | 資料により差 |
無色(刺激臭)。水と任意に混和(指定数量2,000L)。比重1.05で水より重い。強い腐食性があり、冬は凝固する。発火点と燃焼範囲は資料により差がある項目です。
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試験で問われる酢酸の性質
水溶性の第二石油類 → 指定数量2,000L
引火点39℃で第二石油類(引火点21℃以上70℃未満)。水溶性(任意に混和)→ 指定数量2,000L。
水より重い
水より重い(第二石油類の例外・比重1.05)。水に溶けて、しかも水より重いという組み合わせです。
強い腐食性・冬に凝固
強い腐食性があり皮膚に火傷。金属を腐食し水素を発生。凝固点約16.7℃で冬に凝固。高純度品は氷酢酸。食酢は酢酸の3〜5%水溶液。
第二石油類のほかの物質との比較
| 項目 | 酢酸 | 灯油 | キシレン | クロロベンゼン |
|---|---|---|---|---|
| 品名 | 第二石油類(水溶性) | 第二石油類(非水溶性) | 第二石油類(非水溶性) | 第二石油類(非水溶性) |
| 水に | 溶ける(水溶性) | 溶けない(非水溶性) | 溶けない(非水溶性) | 溶けない(非水溶性) |
| 指定数量 | 2,000L | 1,000L | 1,000L | 1,000L |
| 引火点 | 39℃ | 40℃以上 | 資料により差 | 28℃ |
| 液比重(水=1) | 1.05 | 0.8 | 0.88 | 1.1 |
| 水より | 重い | 軽い | 軽い | 重い |
同じ第二石油類でも、水溶性の酢酸だけ指定数量が2,000Lです。水より重いのは酢酸とクロロベンゼンで、そのうち水に溶けるのは酢酸だけです。 詳しくはクロロベンゼンの性質、灯油の性質、キシレンの性質へ。 また、特殊引火物のアセトアルデヒドは酸化されると酢酸になるという形で酢酸と結びつけて出題されます。
貯蔵・取扱い・消火
| 貯蔵 | 容器は密栓し、火気を避ける。金属を腐食するので、金属との接触に注意する |
|---|---|
| 取扱い | 皮膚に触れると火傷のような障害を起こすので、皮膚・目に付けない。冬は凝固することがある |
| 消火 | 水溶性のため普通の泡は溶けて壊れる。泡は耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)を使い、窒息消火する。水(棒状・霧状)は使わない |
耐アルコール泡を使う水溶性の物質は消火の覚え方、石油類の品名の境目は石油類の覚え方にまとめています。
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酢酸のひっかけ・○×問題
酢酸は凝固すると氷酢酸になるが、腐食性はない → ×
強い腐食性があり皮膚に火傷 → 酢酸は水より重く腐食性のひっかけ
第4類の液体はすべて水より軽い → ×
酢酸は水より重い例外 → 液比重の例外のひっかけ
水溶性液体の火災には耐アルコール泡 → ○
酢酸も水溶性 → 水溶性液体には耐アルコール泡のひっかけ
アセトアルデヒドは酸化されるとギ酸になる → ×
酸化されると酢酸になる → アセトアルデヒドの貯蔵と酸化のひっかけ
○か×か:酢酸の比重は約1.05で、水より重い。
答えと解説を見る →
○か×か:酢酸は約16.7℃以下になると凝固し、純度の高いものは氷酢酸と呼ばれるが、皮膚に触れても腐食性はない。
答えと解説を見る →
○か×か:アセトアルデヒドは、酸化されるとギ酸になる。
答えと解説を見る →
よくある質問
Q. 酢酸の指定数量はいくつですか?
A. 2,000Lです。酢酸は第二石油類のうち水溶性の液体で、非水溶性の第二石油類(灯油・軽油など、1,000L)の倍の数量です(危険物の規制に関する政令 別表第三)。
Q. 酢酸は水より重いですか?
A. 重いです。水より重い(第二石油類の例外・比重1.05)。第4類の多くは水より軽いので、例外として出題されます。
Q. 酢酸が冬に固まるのはなぜですか?
A. 凝固点約16.7℃で冬に凝固。高純度品は氷酢酸。凝固点が冬の室温より高いことがあるためです。固まっていても危険物であることは変わりません。
出典:物性値は国際化学物質安全性カード(ICSC)、厚生労働省 職場のあんぜんサイト モデルSDS、メーカー・石油元売りSDS等を2ソース以上で照合した値( 乙4の学習で一般的な値を採用)。「資料により差」は資料間の食い違いが大きく数値を載せていない項目です。品名の定義は消防法 別表第一 備考、指定数量は危険物の規制に関する政令 別表第三(e-Gov法令検索)。
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