キシレンの性質。水に溶けない第二石油類で、3つの異性体がある
キシレンは第二石油類(非水溶性)の物質です。試験ではオルト・メタ・パラの3異性体と、水に溶けない(非水溶性)ことが問われます。トルエン(第一石油類)と品名を取り違えないようにします。
結論:キシレンの性質一覧
| 品名 | 第二石油類(非水溶性) |
|---|---|
| 水に | 溶けない(非水溶性) |
| 指定数量 | 1,000L |
| 引火点 | 資料により差 |
| 発火点 | 463℃ |
| 沸点 | 約144℃ |
| 液比重(水=1) | 0.88 |
| 蒸気比重(空気=1) | 3.7 |
| 燃焼範囲 | 1〜7vol% |
無色(芳香臭)。3つの異性体がある。水にほとんど溶けない(指定数量1,000L)。 引火点は異性体により幅があるため「資料により差」としています。
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試験で問われるキシレンの性質
オルト・メタ・パラの3異性体
オルト・メタ・パラの3異性体がある。異性体は、同じ分子式で原子のつながり方(配置)が違う物質のことです。
水に溶けない第二石油類
水にほとんど溶けない。液比重0.88で水に浮きます。指定数量は非水溶性の第二石油類として1,000Lです。
蒸気は有害・静電気
蒸気は有害。蒸気比重3.7で低所に滞留します。静電気が発生しやすいので接地します。
トルエン・灯油・クロロベンゼン・酢酸との比較
| 項目 | キシレン | トルエン | 灯油 | クロロベンゼン | 酢酸 |
|---|---|---|---|---|---|
| 品名 | 第二石油類(非水溶性) | 第一石油類(非水溶性) | 第二石油類(非水溶性) | 第二石油類(非水溶性) | 第二石油類(水溶性) |
| 水に | 溶けない(非水溶性) | 溶けない(非水溶性) | 溶けない(非水溶性) | 溶けない(非水溶性) | 溶ける(水溶性) |
| 指定数量 | 1,000L | 200L | 1,000L | 1,000L | 2,000L |
| 引火点 | 資料により差 | 4℃ | 40℃以上 | 28℃ | 39℃ |
| 発火点 | 463℃ | 480℃ | 約220℃ | 593℃ | 資料により差 |
| 沸点 | 約144℃ | 約111℃ | 145〜270℃ | 約132℃ | 約118℃ |
| 液比重(水=1) | 0.88 | 0.87 | 0.8 | 1.1 | 1.05 |
| 蒸気比重(空気=1) | 3.7 | 3.1 | 4.5 | 3.9 | 2.1 |
| 燃焼範囲 | 1〜7vol% | 1.1〜7.1vol% | 1.1〜6vol% | 1.3〜9.6vol% | 資料により差 |
第二石油類の中で、キシレン・灯油・クロロベンゼンは非水溶性、酢酸は水溶性です。水より重いのはクロロベンゼンと酢酸で、キシレンは水より軽い側です。 詳しくはクロロベンゼンの性質、酢酸の性質、灯油の性質へ。
貯蔵・取扱い・消火
| 貯蔵 | 容器は密栓し、火気・直射日光を避けて冷暗所に |
|---|---|
| 取扱い | 蒸気は有害なので換気する。静電気対策(流速を抑える・接地) |
| 消火 | 泡・二酸化炭素・粉末・霧状の強化液で窒息消火。水(棒状・霧状)と棒状の強化液は使わない |
石油類の品名の境目は石油類の覚え方、消火剤の適否は消火の覚え方にまとめています。
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キシレンのひっかけ・○×問題
キシレンは水によく溶ける水溶性の第二石油類 → ×
非水溶性で3つの異性体がある → キシレンの3異性体のひっかけ
第二石油類(非水溶性)の指定数量は1,000L
灯油・軽油と同じ数字。水溶性の数字との入れ替えに注意 → 灯油・軽油の指定数量のひっかけ
第4類の多くは電気の不導体で静電気がたまりやすい → ○
キシレンも静電気が発生しやすい → 電気の不導体で静電気が蓄積のひっかけ
○か×か:キシレンには、オルト・メタ・パラの3つの異性体が存在する。
答えと解説を見る →
○か×か:キシレンは水によく溶ける水溶性の第二石油類である。
答えと解説を見る →
よくある質問
Q. キシレンは第何石油類ですか?
A. 第二石油類(引火点21℃以上70℃未満)です。トルエンは第一石油類なので、似た物質でも品名が違います。指定数量は非水溶性の第二石油類として1,000Lで、灯油・軽油と同じです。
Q. キシレンは水に溶けますか?
A. 水にほとんど溶けない。第二石油類で水溶性なのは酢酸などで、キシレンを「水溶性の第二石油類」とするのは×です。
Q. キシレンの引火点はいくつですか?
A. キシレンにはオルト・メタ・パラの3つの異性体があり、異性体によって引火点に幅があるため、このサイトでは1つの数値に決めて載せていません。品名の範囲(引火点21℃以上70℃未満)の中にあると押さえておけば十分です。
出典:物性値は国際化学物質安全性カード(ICSC)、厚生労働省 職場のあんぜんサイト モデルSDS、メーカー・石油元売りSDS等を2ソース以上で照合した値( 乙4の学習で一般的な値を採用)。「資料により差」は資料間の食い違いが大きく数値を載せていない項目です。品名の定義は消防法 別表第一 備考、指定数量は危険物の規制に関する政令 別表第三(e-Gov法令検索)。
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