「容器の空間容積」のひっかけ問題と覚え方
温度上昇による体積膨張に備えて、容器には空間容積を残して収納する。「隙間なく満たして密栓」は破損・漏えいのもと。
実際に出るひっかけ問題(○×)
第4類の危険物を容器に収納するときは、温度上昇による体積膨張を考慮して、容器に空間容積を残しておく。
答え:○罠ワード「空間容積」
「満タンの方が蒸気の空間がなくて安全そう」と迷わせる問題です。液体は温度が上がると膨張するため、満杯にすると容器の破損や漏えいを招きます。そこで容器の上部に空間容積を残して膨張分の逃げ場を作るのが正しい収納方法で、この記述は○です。「密栓するからこそ、中に余裕を残す」とセットで覚えましょう。
覚え方:夏の液膨張に備えて「上に余白」。満タン詰めはNG。
この問題だけのページで見る →容器内に可燃性蒸気の空間ができると危険なので、第4類の危険物は容器に隙間なく満たして密栓する。
答え:×罠ワード「隙間なく満たして」
「蒸気の空間をなくす」という理屈がもっともらしいひっかけです。隙間なく満たすと、液温が上がったときの体積膨張の逃げ場がなく、内圧で容器が破損したり液が漏れたりします。正しくは空間容積を残して収納し、密栓します。「危険なのは蒸気の空間ではなく、逃げ場のない膨張」と覚えましょう。
覚え方:満タン密栓は破裂コース。正解は「余白を残して密栓」。
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「第4類の共通性状」のほかのひっかけ
蒸気は空気より重い
第4類の蒸気はすべて空気より重く(蒸気比重は1より大きい)、低所に滞留する。「空気より軽い」「天井付近にたまる」は誤り。
液比重の例外
水より軽いものが多いが、二硫化炭素・酢酸・クロロベンゼン・ニトロベンゼン・グリセリンなど水より重い例外がある。「すべて水より軽い」は✕。
水溶性の例外
水に溶けないものが多いが、アルコール・アセトン・グリセリンなど水によく溶けるものもある。「いずれも水に溶けない」は✕。
電気の不導体で静電気が蓄積
第4類の多くは電気の不導体で、流動・かくはんにより静電気が発生・蓄積しやすい。放電火花が点火源になる。「良導体」は誤り。
引火点を持つ液体
第4類はすべて引火点を有する引火性液体。ただし霧状にしたり布に染み込ませると、引火点以下の液温でも引火の危険がある。
常温で液体
第4類の危険物は常温(20℃)でいずれも液体。「固体のものも含まれる」は誤り(固体で引火しやすいものは第2類の引火性固体)。